「あなたの幸せってどんなとき?」

~ウェルビーイングという考え方~

みなさんにとっての「幸せ」とは、どんな瞬間でしょうか?美味しいご飯を食べたとき、誰かと笑い合ったとき、ひとりでほっとできたとき…。人によって答えはさまざまだと思います。
そんな“幸せ”について、世界ではどう捉えられているのでしょうか?
2024年、国連持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)が発表した「世界幸福度ランキング」によると、日本は世界143の国と地域の中で51位という結果でした。

では、私たちの「幸せ」って、何でできているのでしょう?

今回は、近年よく耳にする「ウェルビーイング(Well-being)」という考え方をもとに、幸せな生き方のヒントを探っていきます。「ウェルビーイング(Well-being)」とは、単なる幸福感や快楽ではなく、心も体も、社会的にも満たされた状態のことを指します。健康、精神の安定、仕事や人間関係、経済的安定など、さまざまな要素のバランスが重要とされており、近年では企業や教育、地域社会などでも注目されています。

私たちが「満たされている」と感じる瞬間は、人によって大きく異なります。なぜなら、幸福感はその人の価値観やライフスタイル、性格、文化的な背景によって形を変えるからです。たとえば、キャリアの成功にやりがいを感じる人もいれば、家族と過ごす時間こそが一番の幸せという人もいます。どちらも立派な“ウェルビーイングのかたち”です。それでは「どうすれば自分のウェルビーイングを高められるのか?」これもまた人それぞれですが、一般的に効果的とされている6つのヒントをご紹介します。

・自分を知る時間をつくる
 自分にとっての「幸せ」とは何かを考え、価値観を整理してみま
 しょう。
 日記を書いたり、瞑想をしてみたり、自分とゆっくり向き合う時
 間を持つのもおすすめです。

・健康を大切にする
 栄養バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠を意識しまし
 ょう。
 ストレスを感じたときは、無理せずリラックスできる時間を確保
することも大切です。

・良い人間関係を築く
 家族、友人、職場など、信頼できる人との関係は、心の支えにな
 ります。
 小さなことでも「ありがとう」と伝える習慣が、関係を深めてく
 れます。

・目的や目標を持つ
 自分の目指す方向や目標があると、日々の行動にも意味を見いだ
 せます。
 大きな目標でなくてもOK。小さな達成を積み重ねることで自信に
 もつながります。

・新しいことにチャレンジする
 興味のあることに挑戦してみたり、趣味を広げたりするのも効果
 的です。
 新しい経験を通して、自分の可能性が広がっていくのを感じられ
 るはずです。

・社会とのつながりを持つ
 ボランティアや地域活動に参加することで、他者と心を通わせる
 機会が生まれます。 
 感謝や親切の気持ちを表すことは、自分自身の幸福感も高めてく
 れます。

「これは大切にしたい」とったものはありましたか?
すべてを完璧に実践する必要はありません。あなたのペースで、あなたに合ったやり方を見つけていくことが、自分らしいウェルビーイングへの第一歩です。

さらにウェルビーイングに関しては、心理学の分野でいくつかの代表的な理論が提唱されています。ここでは、特に実生活でも取り入れやすい3つのモデルをご紹介します。

1. PERMAモデル(ポジティブ心理学)
心理学者マーティン・セリグマンが提唱した、ウェルビーイングを5つの要素でとらえるモデルです。
💡「最近、どの要素が足りていないかな?」と振り返るきっかけになります。

P(Positive Emotion)ポジティブな感情
喜びや感謝、希望など、前向きな気持ちを感じること。

E(Engagement)没頭
時間を忘れるほど夢中になれることに取り組む。
(=フロー状態)

R(Relationships)良好な人間関係
信頼できる人とのつながりを持つこと。

M(Meaning)意味・目的
「自分のしていることには意味がある」と感じること。

A(Accomplishment)達成感
努力の成果を実感し、自信を持てること。

2. 自己決定理論(Self-Determination Theory)
人が「本当の意味での幸せ」を感じるためには、以下の3つの
心理的な欲求が満たされることが大切だとする考え方です。
💡「やらされている」より「自分で選んだ」と感じられることが、
幸福感を高めるカギになります。

・自律性(Autonomy)
自分で選び、行動できていると感じられること。

・有能感(Competence)
「できた!」と自分の能力に自信を持てること。

・関係性(Relatedness)
他者とのつながり、支え合いを感じられること。

3. ウェルビーイングの5つの方法(5 Ways to Wellbeing)
イギリスの研究機関「New Economics Foundation(NEF)」が 提唱した、日常で実践できる5つの行動指針です。
💡どれも特別なスキルは必要なく、意識すれば今日から取り入れられる行動ばかりです。

・つながる(Connect)
人との関係を大切にし、誰かと心を通わせる時間を持つ。

・身体を動かす(Be Active)
散歩やストレッチなど、体を少し動かす習慣をつける。

・気づく(Take Notice)
自然の変化や日常の小さな幸せに気づく。

・学ぶ(Keep Learning)
新しいことに挑戦したり、学び続けること。

・与える(Give)
誰かを助けたり、感謝を伝えることで、自分も満たされる。

3つの理論には共通して、「自分自身としっかり向き合うこと」「他者とのつながりを大切にすること」が含まれています。無理なく、できるところから意識してみるだけでも、あなたのウェルビーイングは少しずつ整っていくはずです。

たくさんの情報がある中で、私が一番大切だと感じているの**「自分を大切にすること」**です。

疲れたら休む
苦しいときは自分にやさしくする
自分の気持ちに正直になる
完璧を目指さず、ありのままの自分を受け入れる

ウェルビーイングのかたちは、人それぞれ違っていて当然です。
そんな「自分との関係」が整ってこそ、他者とのつながりも、キャリアも、心からの幸せも育まれていくと感じています。

今の自分が「少し満たされていないな」と感じたら、焦らず、できるところから整えていきましょう。ほんの小さな習慣や気づきが、あなたのウェルビーイングをじわじわと育ててくれるはずです。

あなたにとっての「幸せのカタチ」とは何ですか?

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