2023年8月4日講演(武蔵府中ロータリークラブ)

東京武蔵府中ロータリークラブにて卓話の講演をさせていただきました。内容は
1.桧田先生
2.新田理論
(財政政策ではなく金融政策論です)
3.借金縮少の必要性
4.浅田パストガバナーからの手紙
5.合理的無関心の理論
6.白川さんへのインタビュー(日銀の独立性)
7.地球環境
8. 農業
9.教育
10. ウブントゥ(最終目的)
11. 緊急事態立法

例えば『5.合理的無関心の理論』
人が無関心になるのは、怠惰や無能、感情などが理由ではない、自分の時間と関心の持ち合わせが有限であることをよく認識したうえで、理性的に判断した結果として何かの話題に対して積極的に無関心になるという選択を行うのだ。
たとえば、

ニュージーランドの中小企業経営者にとってもっとも大事なことは、自分の会社の日々のオペレーションをミスなく行うことで、彼らの関心は、商品の売れ残りはないかとか、明日の仕入れは万端かとか、運転資金は足りているかとか、そういった事柄に向けれています。

中央銀行の総裁が誰かとか、どういう政策を行っているかといった話題についても、情報はもちろん入手しようと思えばできます。しかし彼らにとっては、そこに関心と時間を費やしても見返りが少ないので、あえて無関心を選択しているのです。同様に、消費者や労働者も、自らの家庭や職場に関わる話題がもっとも大事な関心事項であり、中央銀行の政策といった話題はそれと比べれば大事ではないので、意図的に無視しているのです。

参考文献 物価とは何か(P180)
発行所 株式会社 講談社  著者 鈴木 章一
2022年1月11日発行

財政目的等のためにインフレ的な経済運営を求める「政府」からの独立 
「ロール委員会報告」⇒
中央銀行の金融政策に関する「政府の誘惑」

①通貨を増発し、インフレによって負債を帳消しにしようとする誘惑
②通貨を増発し、金利を引き下げることによって借入利子負担を軽減しようとする誘惑
③選挙前に景気がよくなるように金融政策を用いて政治的な景気循環をつくろうとする誘惑



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